- 2021.08.24
今月の精神科薬物療法セミナーのテーマは「気分安定薬の使い方」です。
気分安定薬とは気分の波を抑える薬で、うつ病相及び躁病相の両方の予防に有効な薬です。これらの薬剤を服用することで、躁うつ病や統合失調症などの疾患において気分の変動を抑制することが期待できます。
精神科医は日常臨床において気分安定薬を処方する際、患者様の心情や患者様固有の問題に共感や理解をしようと傾聴しつつ、同時に了解困難な気分の変化の有無について常に敏感でなければなりません。
本研修会では、気分安定薬の適応疾患の一つである双極II型障害に絞り、気分安定薬の適正使用に向けて実践的に検討したいと思います。
詳細は以下の通りです。記
日時:2021年8月30日(月)19:30〜20:30
場所:Stress Labo広尾 (港区南麻布5-10-24-503)
テーマ:「気分安定薬の使い方」
対象:医師、薬剤師、精神保健福祉士、臨床心理士、公認心理士、看護師、医学部・薬学部の学生、医療訴訟に関心のある弁護士等に限る
参加方法:オンライン(Zoom)
協賛:田端メンタルクリニック・広尾ストレスクリニック
費用:5,500円(税込)
予約方法:下記メールよりご予約ください。参加希望者にはZoomのアクセス情報をお送りします。
問い合わせ先:dr.stress.labo@gmail.com- 2021.08.23
今月の産業保健に関する研修会テーマは「健康診断結果の評価について」です。
みなさまは健康診断の結果をどのように評価されていますか?
健康診断の結果には様々な医学的示唆があり、熟練した医師は健康診断結果から様々な病気のサインを読み取ることができます。
しかし、その臨床知とも言える経験的な知見は意外なほど世間では知られていません。
健康診断結果を見て、過剰に不安になる方もいらっしゃいますし、毎年放置される方も少なくなく、対応は人それぞれです。
そこに何か見落とされていることはないでしょうか。
また、産業医は健康診断結果を就業の可否という観点から評価しますが、そこに標準的な評価マニュアルはありません。
個々の産業医の専門性や当該社員様の業務内容によって、判断基準に差があることも事実でしょう。
そこで本研修会では、以上のような健康診断に関する実態を踏まえ、健康診断結果の評価のあり方について実践的な観点から検討を試みたいと考えております。
産業医だけでなく、臨床経験豊富なプライマリ・ケア医をお招きし、健康診断の本質と展望について多角的に検討したいと思いますので、みなさま気軽にご参加ください。
研修会の概要は下記の通りです。記
日時:8月27日(金) 19:30~21:00
場所:Stress Labo 広尾 (港区南麻布5-10-24-503)
対象:医師、企業の人事担当者、看護師、保健師、弁護士、産業保健に関心のある専門職や学生等
テーマ:「健康診断結果の評価について」
参加方法:オンライン(Zoom)
予約方法:下記メールよりご予約ください。
費用:5,500円(税込)
問い合わせ先:dr.stress.labo@gmail.com- 2021.07.15
今月の精神科薬物療法セミナーのテーマは「抗精神病薬の使い方」です。抗精神病薬とは主に幻覚妄想状態や躁状態に対して使用される薬剤で、メジャートランキライザー(Major tranquilizers)とも呼ばれます。
抗精神病薬を服用することで幻覚や妄想の改善が期待できますが、錐体外路症状、QT延長、体重増加、血糖値上昇等の副作用が発現しやすく、処方に際して薬剤選択だけでなく用量設定にも細心の注意が必要です。また、抗精神病薬は幻覚や妄想によって判断能力が低下し時に著しい混乱に陥った患者様にも使用され、薬剤の効果発現を気長に待つ余裕がないことも多くあります。特に、自傷他害の恐れのある患者様や興奮状態の患者様への初期治療における症状改善の程度が、その後の患者様の処遇を大きく左右します。
以上の通り、抗精神病薬は副作用が多く、切迫した状況下で処方されることがしばしばで、向精神薬の中で最も難易度が高い薬剤と言えます。そのような薬剤を精神科医はどのような戦略や工夫のもと処方しているのでしょうか。統合失調症の精神病理を概観した上で、混乱に陥った患者様を、いかに安全かつスピーディーに回復へと導いていくかにについて、先生方から臨床経験をうかがうことができたらと思います。
一見難しそうな内容ですが、私自身にとっては精神科臨床の魅力や醍醐味が最も端的に感じられる領域です。研修会では心のケアという視点からも検討し、誰もが分かる平易な言葉で進めて参りますので、皆様是非ご参加ください。
詳細は以下の通りです。記
日時:2021年7月27日(火)19:30〜20:30
場所:Stress Labo広尾 (港区南麻布5-10-24-503)
テーマ:「抗精神病薬の使い方」
対象:医師、薬剤師、精神保健福祉士、臨床心理士、公認心理士、看護師、医学部・薬学部の学生、医療訴訟に関心のある弁護士等に限る
参加方法:オンライン(Zoom)
協賛:田端メンタルクリニック・広尾ストレスクリニック
費用:本メールを受け取った方に限り無料
予約方法:下記メールよりご予約ください。参加希望者にはZoomのアクセス情報を音声資料としてお送りいたします。
問い合わせ先:dr.stress.labo@gmail.com- 2021.07.14
今月の産業保健に関する研修会テーマは「産業医と企業の連携について」です。
企業の皆様、産業医に社員様の健康問題を相談する際このようなことを産業医に聞いてもいいのだろうか?と心配になったことはないでしょうか。また、産業医も当然同意してもらえると思った提案が意外にも大反対されてしまった、という苦いご経験は、ベテランの人事担当者なら一度はあることでしょう。大手産業医派遣会社によると産業医とのコミュニケーションに苦労した末に産業医交代を決断する企業様は今でも多いとのことで、その点からも産業医の有効活用や産業医との信頼関係の構築が十分に達成されているとは言えません。また、多くの産業医にとっても、自らの専門性や臨床経験が企業組織の中で十分に活用されている実感は乏しいとお感じのことでしょう。
本研修会では、まず、産業医と企業の連携について、産業医の現状認識と企業側の現状認識をそれぞれの立場から整理します。次に、双方の認識の相違点について議論するとともに、産業医と企業の関係が良好なケース及び関係が悪化しているケースについて検討します。最終的には、産業医と企業の連携についてその本質を考察するとともに、理想的な関係構築に向けた具体的な方向性を見出すことができたらと考えております。
本研修会は産業保健に関心のある方ならどなた様でも大歓迎です。
特に、産業医の力を健康経営のためにもっと活用したいと考える企業の関係者様や医師としての率直な思いを企業側にお伝えしたい産業医の先生方は是非ご参加ください。
研修会の概要は下記の通りです。記
日時:7月30日(金) 19:30~21:00
場所:Stress Labo 広尾 (港区南麻布5-10-24-503)
対象:医師、企業の人事担当者、看護師、保健師、弁護士、産業保健に関心のある専門職や学生等
テーマ:「産業医と企業の連携について」
参加方法:オンライン(Zoom)
予約方法:下記メールよりご予約ください。参加希望者にはZoomのアクセス情報をお送りいたします。
費用:5500円(税込)
問い合わせ先:dr.stress.labo@gmail.com- 2021.06.16
今月の産業保健に関する研修会テーマは「ストレスチェックについて」です。
ストレスチェック制度は2014年12月に始まり、今年で7年目となります。本制度は労働者自身のストレスへの気付きおよび対処の支援並びに職場環境の改善を通じて、メンタルヘルス不調となることを未然に防止する「一次予防」を主な目的としてスタートしました。しかし残念なことに、ストレスチェックを受けた多くの社員様が「ストレスチェックが役にやった」「ストレスチェックを受けたことで気付きが得られるようになった」と実感できているとは言えないようです。仮にストレスチェックが形骸化しつつあるとすれば、企業や産業医が何か大切なことを見落としているのかもしれません。
本研修会では、まず、産業医や企業の人事担当者様からストレスチェックの実態や問題点を拝聴したいと思います。次に、ストレスチェックの根幹である「気付き」について、心理学的な観点から検討致します。そして、職場において上司や産業医が社員様に対して効果的に気付きを促すための具体的な支援のあり方について考えてみたいと思います。
研修会の概要は下記の通りです。記
日時:6月25日(金) 19:30~21:00
場所:Stress Labo 広尾 (港区南麻布5-10-24-503)
対象:医師、企業の人事担当者、看護師、保健師、弁護士、産業保健に関心のある専門職や学生等
テーマ:「ストレスチェックについて」
参加方法:オンライン(Zoom)
予約方法:下記メールよりご予約ください。参加希望者にはZoomのアクセス情報をお送りいたします。
費用:5,500円(税込)
問い合わせ先:dr.stress.labo@gmail.com- 2021.06.14
今月の精神科薬物療法セミナーのテーマは「抗うつ薬の使い方」です。現代社会においてうつ病をどう捉え、どう対処すべきでしょうか。抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬等はその対処の一例ですが、実際のうつ病への薬物療法には様々な利点や問題点があります。
本研修会では、まず、現代的なうつ病の病態を精神科医や産業医らの具体的な臨床経験を集約し、抗うつ薬の真の適応について考えてみたいと思います。次に、医師が実際に抗うつ薬を処方する際の具体的な薬剤選択や用量設定について、臨床経験豊富な臨床医の技術や知見をご紹介致します。
研修会の詳細は以下の通りです。記
日時:2021年6月30日(水)19:30〜20:30
場所:Stress Labo広尾 (港区南麻布5-10-24-503)
テーマ:「抗うつ薬の使い方」
対象:医師、薬剤師、精神保健福祉士、臨床心理士、公認心理士、看護師、医学部・薬学部の学生、医療訴訟に関心のある弁護士等に限る
参加方法:オンライン(Zoom)
協賛:田端メンタルクリニック・広尾ストレスクリニック
費用:5,500円(税込)
予約方法:下記メールよりご予約ください。参加希望者にはZoomのアクセス情報をお送りいたします。
問い合わせ先:dr.stress.labo@gmail.com- 2021.06.08
2021年6月21日より企業でも産業医がワクチンの接種をできるようになりました。これを受けて、企業内に診療所を抱える大企業に限らず、社員数1,000名未満の企業様においても職域でのワクチン接種を目指す動きが活発化しております。しかし、その実現には様々なハードルがあり、多くのワクチン接種を希望する多くの企業様において具体的な準備は進んでいないのが実情です。
当Laboではそのような状況を念頭に、産業医や企業の人事担当者や法務担当者等の知見や情報を集約し、ワクチン接種の実現可能性について検討したいと思います。参加者には必ず所属している企業名を伏せてご発言いただきますので、どなた様も気軽にご発言が可能です。様々な企業での取り組みを知ることもできるため、情報不足でお困りのご担当者様も是非ご参加ください。
詳細は以下の通りです。記
日時:2021年6月11日(金)18:00〜19:00
場所:Stress Labo広尾 (港区南麻布5-10-24-503)
テーマ:「職場におけるワクチン接種について」
対象:医師、企業の人事担当者、企業の経営者、薬剤師、保健師、弁護士等に限る
参加方法:オンライン(Zoom)
費用:5,500円(税込)
予約方法:下記メールよりご予約ください。参加希望者にはZoomのアクセス情報をお送りいたします。
問い合わせ先:dr.stress.labo@gmail.com- 2021.05.20
今月の精神科薬物療法セミナーのテーマは「抗不安薬の使い方」です。
不安は誰もが日常的に経験する感情でありながら、その影響の大きさを自分自身で理解することは容易ではありません。時に不安はモチベーションを高め、時に不安は集中力を低下させます。また、不安との向き合い方は、その方のキャリア形成や対人関係など様々な局面においてその方独自の個性や生き様をもたらします。そして、極度な不安はQOLを一時的に低下させ、社会適応をも妨げるため、薬物療法の対象となりえます。精神科医はそのようなクライアントの個別的で多様な不安をどう捉え、どう評価し、どのようなタイミングで薬物療法を開始し、さらには、どのような戦略のもと減薬・中止を達成しようとしているのでしょうか。当研修会では日々クライアントの不安と向き合う様々な精神科医の臨床判断や思考の一端に触れてみたいと思います。検討内容は薬の話に限定されませんので、みなさま是非気軽にご参加ください。
詳細は以下の通りです。記
日時:2021年5月24日(月)19:30〜20:30
場所:Stress Labo広尾 (港区南麻布5-10-24-503)
テーマ:「抗不安薬の使い方」
対象:医師、薬剤師、精神保健福祉士、臨床心理士、公認心理士、看護師、医学部・薬学部の学生、医療訴訟に関心のある弁護士等に限る
参加方法:オンライン(Zoom)
協賛:田端メンタルクリニック・広尾ストレスクリニック
費用:5,500円(税込)
予約方法:下記メールよりご予約ください。参加希望者にはZoomのアクセス情報、及び、慶野先生(田端メンタルクリニック院長)と冲永先生(産業医学みらいLabo代表)と私の対談を音声資料としてお送りいたします。
問い合わせ先:dr.stress.labo@gmail.com- 2021.05.06
今月の産業保健に関する研修会テーマは「自分らしい働き方とは」です。
自分らしい働き方について、誰もが一度は悩まれたことがあるでしょう。それはキャリア形成を考える際にはおなじみのテーマですが、正解のない難しい問題でもあります。当Laboでは、そのような捉え所のない問題の本質を様々な専門家によって多角的に検討して参ります。本研修会の流れとしましては、まず、自由度の高い働き方を実現している個人事業主や会社経営者の経験談やご見解をまとめます。次に、一般の企業に勤める社員様のご意見や問題意識を集約し組織の中で働くメリットやデメリットについて検討致します。そして最後に、自分らしい働き方に関して企業と個人ができうる取り組みや注意点について議論したいと思います。
心理学的な側面からは、アメリカの心理学者ジョン・L・ホランド(John L . Holland)が提唱した職業選択理論、ホランドの六角形(リアセック/RIASEC)の現代社会における意義や応用可能性について、具体的に検討したいと思います。
本研修会はどなた様でもご参加可能ですが、特に、キャリア形成やワークライフバランスについてお悩みの方、今の職場にうまくなじめずストレスをお感じの方、部下の育成にお悩みの管理職の方、産業保健の専門職の方などにはお勧めです。
なお、本研修会への参加をご希望の方には事前資料として音声ファイルをお送りいたします。ファイルには、冲永先生(産業医学みらいLabo代表)司会のもと個性豊かな3名の個人事業主・経営者をお招きして実施された事前討議が収録されていますので、論点の整理のためにご利用ください。
研修会の概要は下記の通りです。
記
日時:5月28日(金) 19:30~21:00
場所:Stress Labo 広尾 (港区南麻布5-10-24-503)
対象:産業保健やキャリア形成に関心のある方
テーマ:「自分らしい働き方とは」
参加方法:オンライン(Zoom)
予約方法:下記メールよりご予約ください。参加希望者にはZoomのアクセス情報と事前資料をお送りいたします。
費用:5,500円(税込)
問い合わせ先:dr.stress.labo@gmail.com- 2021.04.29
本日、弁護士を対象としたアンガーマネジメントの研修会をオンラインで実施しました。産業医や精神科医にもご参加いただき、アンガーマネジメントの問題点と実践的な対応について、幅広く検討いたしました。今後も、弁護士を対象に、法曹界特有の実務上の課題について、メンタルヘルスの視点から検討を深めて参ります。ご希望のテーマ(例:「クライアントの不安との向き合い方」「判断能力について」)がございましたら、気軽に当Laboまでメールでご要望ください。
- 2021.04.08
今月の産業保健に関する研修会テーマは「勤労者の不眠症について」です。
不眠症は重篤な精神疾患の前駆症状であるだけでなく、自律神経の乱れを介して様々な生活習慣病をも引き起こすことがあります。不眠に悩む多くの勤労者が心療内科クリニックに通院し、長期間、時に年単位で睡眠薬が処方され続けています。当然ですが、そこには薬物依存や薬物乱用のリスクがあります。また、長年睡眠薬を服用していると薬物に対する耐性が形成され、薬効自体が徐々に減少してしまいます。よって、不眠症の治療には初期段階から心理・社会的なアプローチの併用が必須と言えます。特に、過重労働やハラスメントは社員様の安眠を妨げるだけでなく、職場での生産性低下は必至です。また、睡眠は、企業文化やワークライフバランス、通勤の負担等とも関係が深く、企業や個人の長期的な取り組みが重要ではないでしょうか。そこで本研修会では臨床医からの見解を参照しつつ、企業や社員個人による予防策や配慮について多職種の参加者とともにじっくり検討してみたいと思います。研修会の概要は下記の通りです。
記
日時:4月23日(金) 19:30~21:00
場所:Stress Labo 広尾 (港区南麻布5-10-24-503)
対象:産業保健に関心のある方、特に産業医、精神科医、保健師、カウンセラー、企業に勤務する人事担当者等
テーマ:「勤労者の不眠症について」
参加方法:オンライン(Zoom)
予約方法:下記メールよりご予約ください。参加希望者にはZoomのアクセス情報をお送りいたします。
費用:5,500円(税込)
問い合わせ先:dr.stress.labo@gmail.com- 2021.04.07
今月の精神科薬物療法セミナーのテーマは「睡眠薬の使い方について」です。
精神科医はいかにして不眠症を適切に病態評価し、治療計画を立て、最適な薬剤を選択し、用量調整をしているのでしょうか。本セミナーでは、個々の精神科医が実際の臨床においてどのような治療戦略の中で薬物療法を展開しているのか、成功談や失敗談をご自身の言葉で率直に語っていただきます。そこには教科書的ではない内容が含まれるかもしれませんが、きっと大きな意義があることでしょう。また、精神科医だけでなく他科の医師にもご参加いただき、意見交換ができたらと考えています。是非気軽にご参加ください。
詳細は以下の通りです。記
日時:2021年4月19日(月)19:30〜20:30
場所:Stress Labo広尾 (港区南麻布5-10-24-503)
テーマ:「睡眠薬の使い方」
対象:医師、薬剤師、精神保健福祉士、臨床心理士、公認心理士、看護師、医学部・薬学部の学生、医療訴訟に関心のある弁護士等に限る
参加方法:オンライン(Zoom)
協賛:田端メンタルクリニック・広尾ストレスクリニック
費用:5,500円(税込)
予約方法:下記メールよりご予約ください。参加希望者にはZoomのアクセス情報をお送りいたします。
問い合わせ先:dr.stress.labo@gmail.com- 2021.03.15
研修会のご案内
「処遇困難な社員様への対応について」
処遇困難な社員様と聞くと、皆様はどのようなイメージをお持ちでしょうか。
処遇困難といっても実際は様々です。
当研修会では企業において事例化しやすいケースを想定し「(会社側の対応にはさほど問題はなく)社員様個人にパーソナリティーやコミュニケーション能力などの内因的な問題が疑われるケース」に限定して議論したいと思います。上述のケースに関連して、皆様はボーダーラインシフト(Border line shift)という言葉をご存知でしょうか。
ボーダーラインシフトとは、市橋秀夫先生によって考案された境界性パーソナリティ障害(BPD)の患者様への画期的な治療指針です。その要旨は、「治療内容は患者様との約束通り」「ダメなことはダメ」「誰が対応してもルール通りに」などです。かつてボーダーラインシフトはBPDの入院治療において一定の治療的効果があったことは臨床的な事実です。そのボーダーラインシフトは産業保健においても一定の有用性が認められるのでしょうか。それとも、現代に応じた様々な工夫が必要なのでしょうか。
まずはそのような実践的な観点から議論を進めて参りたいと思います。研修会の概要は下記の通りです。
記
日時:3月26日(金) 19:30~21:00
場所:Stress Labo 広尾 (港区南麻布5-10-24-503)
対象:産業保健に関心のある方、特に産業医、精神科医、保健師、カウンセラー、企業に勤務する人事担当者等
テーマ:「「処遇困難な社員様への対応について」
参加方法:オンライン(Zoom)
予約方法:下記メールよりご予約ください。参加希望者にはZoomのアクセス情報をお送り致します。
費用:5,500円
問い合わせ先:dr.stress.labo@gmail.comご案内は以上です。
みなさま気軽にご参加ください。Stress Labo広尾
所長 財津 康司- 2021.03.11
精神科薬物療法セミナー開講のお知らせ
皆さま、精神科の薬物療法と聞いて、どのようなイメージをお持ちでしょうか。
睡眠薬や抗不安薬などは精神科以外でも広く処方されています。
しかし、多くの方にとっては依存性や眠気などを懸念される方が多いものです。実際の精神科薬物療法は、薬剤選択のガイドラインがあればそれで済むほど簡単なものではありません。詳細な問診や最低限の検査を実施した上で正確な病態診断をし、その上で十分な説明と注意深い観察のもと実施して初めて効果がみられるものです。多くの臨床医は診察時間が限られた中で、薬剤選択や用量設定において様々な工夫をしています。臨床医は日々患者様のご病状を少しでも良くしたいとの思いから、思慮深い戦略を練っているのです。
そこで本セミナーでは、そのような臨床医の知見を集約し、そこからより望ましい薬物療法を考えるための実践的な議論を行います。
安心、安全、そして何より患者様の苦痛を減らし、病気を寛解させ、社会復帰を促す的確な薬物療法を目指し、臨床的な視点から具体的に検討してみたいと思います。精神科の薬物療法に興味のある専門職の方は気軽にご参加ください。
詳細は以下の通りです。記
日時:2021年3月30日(火)20:00~21:00
場所:Stress Labo広尾 (港区南麻布5-10-24-503)
テーマ:「薬物療法とインフォームドコンセント」
対象:医師、薬剤師、精神保健福祉士、臨床心理士、公認心理士、看護師、医学部・薬学部の学生、医療訴訟に関心のある弁護士等に限る
参加方法:オンライン(Zoom)
協賛:田端メンタルクリニック・広尾ストレスクリニック
費用:1回5,500円(税込)
予約方法:下記メールよりご予約ください。参加希望者にはZoomのアクセス情報をお送り致します。
問い合わせ先:dr.stress.labo@gmail.com
<年間スケジュール(予定)>
3月「薬物療法とインフォームドコンセント」
4月「睡眠薬の使い方」
5月「抗不安薬の使い方」
6月「抗うつ薬の使い方」
7月「抗精神病薬の使い方」
8月「気分安定薬の使い方」
9月「ADHDの薬物療法」
10月「認知症の薬物療法」
11月「適応障害への薬物療法」
12月「服薬アドヒアランス向上に向けて」- 2021.02.18
研修会のご案内
みなさま、過重労働と聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか。一般に、長時間労働によって脳・心臓疾患(過労死を含む)や精神障害、事故や怪我のリスクが高まるとされています。平成31年4月1日には労働安全衛生法が改正されました。それによって、面談の対象者が100時間超から80時間超へと厳格化され、事業者には労働時間の状況の把握が義務付けられることになりました。その結果、企業様において過重労働対策がより重要な課題となっております。また、時間外労働が月間40時間を超えると心筋梗塞発症のリスクが1.2倍に、60時間を超えると1.9倍になるとのデータもあり、産業医にとっても過重労働の弊害は医学的に軽視できるものではありません。
その一方で、多くの産業医は長時間労働者への面談が形骸化しつつあることを実感しているのではないでしょうか。多忙な中、面談を受ける社員様にとっても同様でしょう。
本当に有効で意味のある過重労働対策とは何か、そして産業医は長時間労働者への面談でどのような対応が求められているのでしょうか。そこで本研修会では、まず、これまでの長時間労働者への産業医面談は有効に機能していたのか、という観点で振り返りや検討を致します。また、在宅勤務の広がりによってもたらされた過重労働に関する新たな問題やその対応策についても情報交換をいたします。その上で、これからの時代で求められる長時間労働者への面談とはどのようなものであるべきか、実務的な視点から具体的に検討致します。
なお、参加希望者には事前資料として冲永医師と私の事前討論を音声資料として配布致しますので、議論の導入や視点の共有のためにご利用ください。
研修会の概要は下記の通りです。
記
日時:2月26日(金) 19:30~21:00
場所:Stress Labo広尾 (港区南麻布5-10-24-503)
対象:産業保健に関心のある方、特に産業医、精神科医、保健師、カウンセラー、企業に勤務する人事担当者等
テーマ:「長時間労働者への面談について」
参加方法:オンライン(Zoom)
予約方法:下記メールよりご予約ください。参加希望者にはZoomのアクセス情報をお送り致します。
費用:5,500円(税込)
問い合わせ先:dr.stress.labo@gmail.com皆様のご参加を心からお待ちしております。
Stress Labo広尾
所長 財津 康司