「職場でのカウンセリング」の著者に聞く(その3) : 池田健
第7章 精神科医の立場から 池田 健
1.職場でのストレスを受けるとどうなる?
2.うつ病
3.心身症
4.適応障害
5.不安障害
6.燃え尽き症候群
7.睡眠に関する問題
8.アルコール依存症
9.自閉スペクトラム症
10.注意欠如多動症
おわりに
1.どのような思いで執筆を引き受けたのでしょうか?
長年個人的に親交のある財津先生や、彼が開業後に専門とされている企業心理学の第一線で活躍されている方々が、ご専門の立場から執筆されることを知り、執筆と編集を引き受けさせていただきました。
2.執筆を通して、1番苦労したことはどのようなことですか?
私は普段、精神科、心療内科、あるいは内科全般の医療従事者として働いています。このため、企業心理学に関しては知らないことも多く、ケース提示などで苦労する部分がありました。
しかし、それ以上に、編集の過程で、各著者の方々の文章の完成度が高く、内容も平易かつ充実しており、学ぶ喜びがありました。
毎回、監修や編集の作業では、手直しに四苦八苦する事が常ですが、今回ほど、楽しく、ラクチンな編集作業は初めての経験でした。
3.本が出版されて、今どのようなお気持ちでしょうか?
毎回、本を出す度に、たまっていた宿題を終えたような荷下ろし感と、「まだ宿題を続けていたいのに・・」というなごり惜しさのような、アンビバレントな感情におそわれます。特に今回は後者の気持ちが強く、それだけ私にとって充実した時間であったことを実感しています。
4.読者へのメッセージをお願い致します。
「あとがき」にも記したように、まだ、読者の方々には、それほど馴染みのない企業心理学に関して、多職種の専門家が一同に介して執筆した本はほとんど皆無であるのが実状です。これを機会に、この分野に興味を持っていただければ、これに勝る喜びはありません。ご批判、ご叱責も含めて、多くのフィードバックをお待ちしております。