Columnコラム

「職場でのカウンセリング」の著者に聞く(その4)

「職場でのカウンセリング」の著者に聞く(その4) : 亀野圭介

 

第5章 企業の管理者の役割と心理職との連携 亀野圭介
 1.企業の特性と管理者が置かれている状況
 2.心理職と企業の管理者・人事部との連携
 コラム② 人事の仕事と気持ちのゆとり(亀野圭介)

 

1.どのような思いで執筆を引き受けたのでしょうか?
本書のコンセプトは私のこれまでの人事実務で感じた以下の課題意識に応えるものであり、企業の現場のリアリティをお伝えすべく執筆をお受けしました。
・企業におけるメンタルケース対応は、産業医や心理職などの専門家・管理者・人事担当者の連携が必要だが、実際の連携には苦労が伴う。
・連携の難しさは互いの立場や優先順位の違いに起因する。特に企業独特の論理が社外の専門家から想像し辛いことが大きな要因であり、その内容がセンシティブであるが故に管理者が本音を表に出し辛い事情も存在する。

 

2.執筆を通して、1番苦労したことはどのようなことですか?
「企業」と一括りにするのが危険なほどに各企業は千差万別であり、その制度や運用も常に変化しています。だからといってそれを理由に過度に一般化してしまえば、リアリティが削がれて本末転倒となるため、いかに実体験を通じた具体事例を盛り込むか苦労しました。
 

3.本が出版されて、今どのようなお気持ちでしょうか?
今後の日本企業の健康経営の進歩に伴い本書の内容は基礎知識化していくのだと思います。今回貴重な執筆の機会を頂いた編著者 財津先生・池田先生、岩崎学術出版社 鈴木様に御礼申し上げます。
 

4.読者へのメッセージをお願い致します。
たとえ企業で働いた経験があったとしても、管理者や人事部がどんな視点から対応にあたっているかを知る機会は限定的です。各ケースにどう対応すべきか、組織内での公平性や統制にどう配慮するか、異なる立場に置かれた関係者が協議して最良の方法を探ることになりますが、本書が各関係者の相互理解を促進し、円滑なコミュニケーションの一助となることを祈ります。