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コラム:時間を早める、ちょっとしたコツ

コラム)時間を早める、ちょっとしたコツ

「早く時間が過ぎないかな」と思いながらチラチラ時計を見ているときほど、針は驚くほどゆっくり進むものです。反対に好きなことに夢中になっていると、あっという間に一時間が過ぎ去っていたりします。時計の針の進み方はいつでも同じなのに不思議ですよね。

この違いを生んでいるのは、その瞬間に「自分」をどれくらい意識しているか、なのかもしれません。何かに夢中になっているとき、私たちは「うまくやれているかな」「周りからどう見られているだろう」「あと何分あるかな」といった心配や計算をすっかり忘れています。ただ目の前の作業や会話に心がすっと溶け込んでいて、ふと顔を上げたらもう夕方だった――そんな経験は誰にでもあるはずです。

そうして夢中で過ごした日は、過ぎるのは早かったのに、あとから振り返ると充実した記憶としてあたたかく心に残ります。反対に、時計ばかり気にしてやり過ごした時間は、あんなに長く感じたのに、何をしていたのか思い出せなかったりするものです。

「時間を無駄にしたくない」「有意義に過ごさなければ」と気負うほど、かえって時間は重たくなってしまいます。だからこそ、うまく過ごそうと肩の力を抜いて、目の前のことに身を委ねてみるのが心地よく過ごす近道ではないでしょうか。案外、腕時計は外した方が良いのかもしれません。